名古屋の街を、心身を整える「サードプレイス」に。
“TSUNAGARI”でアーバンウェルネスの真正の価値を築く
株式会社ウェルシス 代表取締役 永井久美子さん
「つながり(TSUNAGARI)」をキーワードに、地域の資源と事業者を結びつけ、都市ならではのウェルネス体験イベントを企画している
株式会社ウェルシス。名古屋が世界基準のウェルネス都市になる未来を見据える、代表・永井さんの情熱と戦略を伺いました。
「Wellnestyle NAGOYA」のプロジェクトをきっかけに、さまざまなウェルネス体験を企画されていますね。
どのようなものがあるのでしょうか?
ウェルネスと聞くと、海や森といった大自然の中へ行くイメージを持っている方も多いと思います。アーバンウェルネスは、都会だからこそできる心身の整え方と捉え、都会での滞在を単なる宿泊や観光で終わらせず、Relax(リラックス)、Reset(リセット)、そして地域や人との繋がりを意味するRelation(リレーション)という「3つのR」を満たすものにしたい。ここに、名古屋ならではの要素を併せ持つことで、名古屋の観光を盛り上げたいと思っています。実際に、Wellnestyle NAGOYA がきっかけで始まった体験企画は名古屋のランドマークを舞台にしたものも多く、景観や空気感などその場所が持つ「場の力」を取り込みながら、ヨガやマインドフルネスを行ったり、街や人との温かい交流が生まれるマルシェや、海外からの旅行者向けに日本の食と文化を体験するイベントを開催しています。
どれも素敵な企画ですね。とくにヨガのイベントは個人ではなかなか体験できない場所や時間で開催されていて、
特別感があります。
はい、いろいろな方のご協力があって、早朝の中部電力 MIRAI TOWERの展望台やHisaya-odori Park の芝生の上、夜のお寺などで開催させていただいています。シリーズ化してそれぞれ毎月1回開催しています。また、単にヨガをするだけでなく、音楽やキャンドルの灯りの揺らぎと掛け合わせることで、より深い癒しを演出したりしています。
こうしたイベントの現場を支えてくれるのは、Wellnestyle NAGOYAフレンズ事業者の皆さんです。素晴らしいスキルをお持ちの専門家の方々と一緒に、持続的な企画運営を実現することが私の役割です。地域活性の活動は、初期段階ではとくに、とかくボランティアになりがちです。地域を盛り上げたいという強い想いはもちろん大切ですが、私はビジネスとして成立することも大切にしたい。イベントやプロジェクトに関わる全員が継続的に携われるビジネスモデルで成り立っていなければ、地域の資源や観光をずっと守り続けることはできないと考えるからです。
都市型ウェルネスツーリズムを名古屋の新しい観光資源として確立するために、どうするのがいいでしょうか?
より質の高い観光体験にするためには、「体験コンテンツ」「食」「宿泊」の3つが、ストーリーとして繋がっている必要があります。例えば、街の喧騒を忘れさせてくれる上質なホテル(宿泊)でゆっくりと休んだ次の日の朝は、中部電力 MIRAI TOWERでの朝ヨガ(コンテンツ)で心身を整え、名古屋の伝統的な発酵食品を取り入れた体に優しい朝食(食)を楽しむ、といったように。この3つをストーリーを持ってパッケージングすることが、満足度を最大化させる鍵だと考えています。名古屋の持つ素晴らしいウェルネスなリソースを組み合わせ、一貫したストーリーを持つ商品をつくることで、これまで名古屋を素通りしていたような観光客やインバウンドの方々にも、名古屋を目的地として選んで足を運んでもらいたいです。
今後、どのように展開を広げていこうとお考えですか?
名古屋が都市型ウェルネスツーリズムの魅力ある地として、グローバルに認知されるまでになったらなと(笑)エリアアンバサダーとなった世界最大級のウェルネスイベント「WorldWellness Weekend」などの国際的なネットワークも活用しながら、名古屋の魅力を世界に発信していきます。
そして、次に注力したいコンテンツが、名古屋・愛知が誇る「発酵食」です。八丁味噌をはじめ、醤油やみりん、酢など、この地域にはたくさんの発酵食材があり、またそれらを使った郷土料理“なごやめし”があります。製造工程や培われてきた歴史とともに発酵文化に触れながら伝統料理を食す体験が、他都市にはない価値を生み出します。また、どの場所でどのように体験するかも、その価値を高める大切な要素だと思っていますので、協力してくださる方々と一緒につくり上げていきたいです。「Wellnestyle NAGOYA」プロジェクトを軸として、体験・食・宿泊を繋いで、形を整えることで、名古屋の観光に大きな可能性を生み出す。ウェルネスツーリズムを通して、関わるフレンズ事業者さんがビジネスとして回り出す。ウェルネスな体験をする人たちの毎日が輝いていく。そんな景色を描いています。共感する人たちが現れて繋がれば、街の未来は変わると信じています。そのためにも、これからも“TSUNAGARI”の力に期待して、走り続けます。

